『債券利回り』とは、債券に投資した際の投資元本に対する利益の割合のこと。
債券投資を行う際に最も重要な指標で、%で表されます。
基本的な計算式は以下の通りです。
利益 (値上がり損益 + 利子) ÷ 投資元本
この計算式の内の『利益(値上がり損益 + 利子)』の対象となる期間をどのように考えるかによって、債券利回りは『応募者利回り』『最終利回り』『所有期間利回り』『直接利回り』などの種類に分けられますが、通常、単に『債券利回り』といった場合には、『最終利回り』のことを指し、購入時点から債券が償還されるまでに得られる利益の投資元本に対する割合を指します。
なお、マーケットレポートなどでは、「債券相場は下落し、(債券)利回りは上昇」といった、一見すると矛盾する表現が散見されます。
これは、先に挙げた債券利回りの計算式で考えると分かることですが、「債券相場は下落」=「債権の値段(=投資元本)」で、分母が小さくなると%は増えるためです(1/2 = 50% > 1/3 = 33.3%)。
そのため、「債券相場・価格下落=利回り上昇」「債券相場・価格上昇=利回り下落」であり、逆に「利回り上昇=債券相場・価格下落」「利回り低下=債券相場・価格上昇」ということになります。