『国内総生産』とは、一定期間内に国内で生産された物や提供されたサービスの付加価値の総額のこと。
『国内総生産』は英語で「Gross Domestic Product」であり、頭文字をとった略称で「GDP(ジーディーピー)」と呼ばれることが多いです。
国内総生産は、国内で生産された物や提供されたサービスの総額であるため、日本企業が国外で生産した分は含まれていません。
「付加価値の総額」というのは、一般にイメージされる「国内で生産された物や提供されたサービス」の金額から、他の企業が生み出した価値を差し引いた金額、ということです。
例えば、100円で販売されているチョコレートのお菓子を考えた場合、通常、お菓子は包装の中に入れられて販売されていると思いますが、お菓子自体はA社が作り、B社が作った10円の包装を購入して、A社でその包装にパッケージして販売しているとした場合、この包装の代金分10円を差し引いた90円をA社の生み出したものと考えるということです(※説明の簡略化のため、お菓子の原材料費は考慮していません)。
一国の経済力を示す指標とされており、GDPの金額が増え続けている状態が景気拡大、減り続けている状態が景気後退とされています。
各国の景気状態を示す数値であるため、非常に重要視される数値です。
四半期ごとに集計されており、毎年2,5,8,11月に速報値が発表され、しばらく時間をおいてから確定値が発表されます。